2011年 04月 25日
役得でした |
29日の全国公開に先駆けて、関西では23日から上映が始まった映画「阪急電車」。有川浩原作のベストセラー小説の満を持しての映像化ということと、物語の舞台になった阪急今津線沿線で膨大なエキストラを使って制作したということで、撮影時からこの周辺では結構な話題になっています。劇中に登場する西宮北口駅へは、僕の住んでいる武庫之荘からひと駅でもあるし。
関西では西宮OS劇場(阪急西宮北口駅最寄の映画館)での舞台あいさつがテレビで生中継されたり、ケータイや他の私鉄会社とのタイアップ、実名で出てくるわが母校・関西学院大学(僕は三田分校だったけどね)で関連したシンポジウムが開かれたりと入念なプロモーションが展開されています。
僕はTOKK編集部のご厚意で、梅田のシアター・ドラマシティで開かれた試写会に入れてもらって観ました。文章に自信がないのでまともな感想は書けませんが、ささやかなイイお話という印象だった原作が、名うてのキャストによってパワーアップ。中谷美紀と宮本信子の芝居なんて、イスに腰掛けたままのほとんど顔だけの芝居ながら、感情の動きがよく分かって、音痴の僕でも引き込まれました。あと、驚いたのは車内に差し込む光の表現です。南北をほぼまっすぐ走る今津線は、とても日当たりがよいので片道15分でも心地よい午睡ができたりするのですが、あの陽だまりが自然に映像化されていて感心しました。
本当のことを書くと、あんまりこの手の映画って観ないんです。最初から「心あたたまる」的なキャッチフレーズが踊るタイプの作品って、個人的な解釈が入り込む余地が少ないような気がして。しかし実際に観てみれば、登場人物たちの出会い方は唐突でも、その後のちょっとした変化はごく自然なものだったので疎外感を感じることなく入っていけました。誰に感情移入するかでツボは変わりそうですが、隣の席に座っていたデラックスなおネエさんはずっと泣いてましたね…。
そんな感じでしたので、最初は「へぇ、近所で撮るのか」程度の認識でしたが、ごく私的な事件のために、どうやら特別な一作になってしまったようです。それは何かというと…
忘れもしない昨年12月7日、宝塚南口駅で撮影中の中谷美紀を目撃しました。三田工房市の初日の応援に行こうと、たまたま東向きに座っていたら、目に飛び込んできたのが反対側のホームに神妙な面持ちで立つウェディングドレス姿の彼女。つまり物語冒頭の「討ち入り」を果たした直後のシーンの撮影です。あまりのインパクトに固まってしまって、できたことといえば左から右へと流れていく大女優を目で追うだけ。イスから動くことはおろか、証拠写真の写メすらできませんでした。こういう体験をしてから映画を観ると、まるであの瞬間から現実に起こったことをスクリーンで見ているような気になってしまうから不思議です。劇中に出てくる場所は知っているところばかりだし、ほとんどモンスターなDV彼氏と別れ話をしていたcafe Fishなんて、自分たちの結婚式の二次会を開いてもらった場所でもあるし。
主要キャスト陣のコメントやインタビューを見聞きすると、エキストラをねぎらったり今津線沿線の話題がでてきたりとじつに楽しげなご様子。自分はたまに利用するだけの乗客なのに、厚かましくも自分まで褒められているような気になってしまいます。
試写会に同行した関学同期のF君とは「カップル向きかなあ」と顔を見合わせましたが、F君の勧めで入った店も見事にカップル向き。おっさんのカップルでもいいじゃんと酒をあおりました。
ちなみに、本日より配布開始のTOKK5月1日号の「ちょい駅」は宝塚南口です。
え、あざとい?
関西では西宮OS劇場(阪急西宮北口駅最寄の映画館)での舞台あいさつがテレビで生中継されたり、ケータイや他の私鉄会社とのタイアップ、実名で出てくるわが母校・関西学院大学(僕は三田分校だったけどね)で関連したシンポジウムが開かれたりと入念なプロモーションが展開されています。
僕はTOKK編集部のご厚意で、梅田のシアター・ドラマシティで開かれた試写会に入れてもらって観ました。文章に自信がないのでまともな感想は書けませんが、ささやかなイイお話という印象だった原作が、名うてのキャストによってパワーアップ。中谷美紀と宮本信子の芝居なんて、イスに腰掛けたままのほとんど顔だけの芝居ながら、感情の動きがよく分かって、音痴の僕でも引き込まれました。あと、驚いたのは車内に差し込む光の表現です。南北をほぼまっすぐ走る今津線は、とても日当たりがよいので片道15分でも心地よい午睡ができたりするのですが、あの陽だまりが自然に映像化されていて感心しました。
本当のことを書くと、あんまりこの手の映画って観ないんです。最初から「心あたたまる」的なキャッチフレーズが踊るタイプの作品って、個人的な解釈が入り込む余地が少ないような気がして。しかし実際に観てみれば、登場人物たちの出会い方は唐突でも、その後のちょっとした変化はごく自然なものだったので疎外感を感じることなく入っていけました。誰に感情移入するかでツボは変わりそうですが、隣の席に座っていたデラックスなおネエさんはずっと泣いてましたね…。
そんな感じでしたので、最初は「へぇ、近所で撮るのか」程度の認識でしたが、ごく私的な事件のために、どうやら特別な一作になってしまったようです。それは何かというと…
忘れもしない昨年12月7日、宝塚南口駅で撮影中の中谷美紀を目撃しました。三田工房市の初日の応援に行こうと、たまたま東向きに座っていたら、目に飛び込んできたのが反対側のホームに神妙な面持ちで立つウェディングドレス姿の彼女。つまり物語冒頭の「討ち入り」を果たした直後のシーンの撮影です。あまりのインパクトに固まってしまって、できたことといえば左から右へと流れていく大女優を目で追うだけ。イスから動くことはおろか、証拠写真の写メすらできませんでした。こういう体験をしてから映画を観ると、まるであの瞬間から現実に起こったことをスクリーンで見ているような気になってしまうから不思議です。劇中に出てくる場所は知っているところばかりだし、ほとんどモンスターなDV彼氏と別れ話をしていたcafe Fishなんて、自分たちの結婚式の二次会を開いてもらった場所でもあるし。
主要キャスト陣のコメントやインタビューを見聞きすると、エキストラをねぎらったり今津線沿線の話題がでてきたりとじつに楽しげなご様子。自分はたまに利用するだけの乗客なのに、厚かましくも自分まで褒められているような気になってしまいます。
試写会に同行した関学同期のF君とは「カップル向きかなあ」と顔を見合わせましたが、F君の勧めで入った店も見事にカップル向き。おっさんのカップルでもいいじゃんと酒をあおりました。
ちなみに、本日より配布開始のTOKK5月1日号の「ちょい駅」は宝塚南口です。
え、あざとい?
by tsuna_moto
| 2011-04-25 01:09
| 雑記