2015年 08月 09日
8/8スケッチ講座の講評(その3) |
課題は2点で、
①【小】「今日の持ちもの」(名刺サイズ) → 所要時間7~8分
②【大】教室の中で見つけた「学校」(ハガキサイズ) → 所要時間10分
です。
【大】天井の蛍光灯です。この視点で描いたのはこの片だけでした。文字通り目の付け所が違う一作。
【小】懐中電灯、ですね。こういうものを持ち歩いておられる、ということは暗いところでお仕事をされている方なのでしょうか。それとも探検とか…?ストラップも立体的に描かれていて、難しい円筒形もきれいに描かれています。
【大】机…の中に、いろいろなものが。どの机もきれいになっていたはずなので(会場は女子校ですから…)、これは昔の作者のイメージを重ねたものなのでしょうね。
【小】ペットボトルの上半分の、複雑なかたちを追った労作。苦労のあとがうかがえて、いいですね。実物にはない魅力がよく出ています。青の線も魅力的です。
【大】黒板クリーナーと本棚。このさりげない(力んでない)構図の取り方もいいですね。
【小】しっかりした輪郭線で描かれたボールペン。存在感抜群で、ちょっと切り絵のようにも見えますね。
【大】机とイス。実物はとてもきれいなのですが、こちらは何十年も使い込まれたような質感。これだけ線がしっかりしていると、色塗りは要りませんね。
【小】帽子ですね。夏の日差し対策には欠かせません、びっしりと編み込んだ素材感が見事です。
【大】実際の黒板の板書…はこんなにきれいな字ではありませんでした。
【小】おー、これは何なのか、聞き忘れました。エジプトのピラミッドから出てきた宝物に近いと拝察します。
【大】教壇の上に並べた拙作を丁寧に描いてくれました。左から「工場は生きている」「大阪名所図解」「更地の向こう側」いずれも絶賛発売中です。
【小】見るからに重厚な雰囲気の腕時計。複雑な面構成もしっかり追っておられます。
【大】教室前面を画面いっぱいに描いていただきました。教壇の側面が見えているので、黒板の左側がすぼんでいるほうが、より空間的に見えると思います。
【大】教室のイスや黒板を自由に描いてくれました。出入り口は右端に打ち捨てられたようになっていますが、この無重力な感じがいいですね。
さいごに、僭越ながら講師が描いたものをご紹介します。
【小】父から譲り受けた腕時計です。みなさんの描きっぷりを見回る時間も確保しつつでしたので、さらっと…。【大】(左)せっかく前にいるので、机とイスを前から。(右)屋上の十字架が特徴的な校舎を、教室の窓から。
初日の作品は以上です。
2日目(8/9)の講評につづきます。
by tsuna_moto
| 2015-08-09 13:48
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